こんにちは、マイクです。
前回の続きですので、まだ記事を読んでいない方はこちらから:
■「マイクの定理」とその応用(1)
まず、式(1)から見てみましょう。
\[D_n(t)=p(t)-p(t-n)\tag{1}\]
これを図示するとこのようになります:
チャートで赤い線で描かれているのが遅行スパンで、ここでは期間\(n=20\)です。
ローソク足の終値を20期間前にずらして表示したものですね。
そして、緑の矢印で表されているのが時刻\(t\)に対応する遅行スパンとローソク足(終値)との乖離\[D_n(t)=p(t)-p(t-n)\]になります。
矢印が下向きなのは値が負(マイナス)であることを示しています。
さて、遅行スパンの使い方としては、単純に言えば、遅行スパンがローソク足より下にある時は下落の圧力が優勢、上にある時は上昇の圧力が優勢、と見ます。
そして、遅行スパンがローソク足を上抜ける時を「陽転」、下抜ける時を「陰転」と言い、トレンド転換の重要なサインとして多くのトレーダーが注目しています。
つまり、\(D_n(t)\)が負から0を通って正に変わる時が陽転、正から0を通って負に変わる時が陰転ということになります。
ここまでは簡単な話ですね。
次回は式(2)に移りましょう。
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