こんにちは、マイクです。
今年も残すところあと一週間余りとなりましたね。
市場もクリスマスムードで動きがありません。
ところで、毎年、年末になるとよく流れるTVCMがあります。
そう、「年末ジャンボ宝くじ」ですね。
特に今年は、前後賞合せて10億円ということで、盛んに煽っています。笑
ちょうど今日が販売最終日だそうで:
しかし、我々トレーダーとしては、宝くじを買うことにどれだけ優位性がある(ない)のか、少し確率的に考えてみたいですね。
宝くじ公式サイトによると、「年末ジャンボ」の当籤金と本数は下記のようになっています:
等級等 | 当せん金 | 本数 |
---|---|---|
1等 | 700,000,000円 | 27本 |
1等の前後賞 | 150,000,000円 | 54本 |
1等の組違い賞 | 100,000円 | 5,373本 |
2等 | 10,000,000円 | 540本 |
3等 | 1,000,000円 | 5,400本 |
4等 | 50,000円 | 54,000本 |
5等 | 3,000円 | 5,400,000本 |
6等 | 300円 | 54,000,000本 |
70周年記念賞 | 700,000円 | 10,800本 |
※27ユニットの場合(1ユニット 2,000万枚)
まず、これから、1等が当たる確率は
\[\frac{1}{20,000,000}\]
2,000万分の1であることがわかります。
1ユニット2,000万枚の中でたった1本ですから、かなり天文学的に小さいですね。
次に、私たちになじみの深い、プロフィットファクターを求めてみましょう。
1ユニット2,000万枚を買い占めた場合、当籤金の合計(利益)は、
\begin{align}&700,000,000*1\\+&150,000,000*2\\+&100,000*199\\+&10,000,000*20\\+&1,000,000*200\\+&50,000*2000\\+&3,000*200,000\\+&300*2,000,000\\+&700,000*400\\=&2,999,900,000\end{align}
29億9990万円です。
一方、買い占めに必要な費用(損失)は、1枚300円ですから、
\[300*20,000,000=6,000,000,000\]
60億円ですね。
つまり、
\[\mathrm{PF}=\frac{2,999,900,000}{6,000,000,000}\fallingdotseq 0.49998\]
となり、プロフィットファクター(還元率)は0.5にもならないことがわかります。
どんなにひどいトレードをしてもこんなに低くはならないですよね。笑
ちなみに、実際の還元率は、当籤しても受け取りに来ない人がいるので、もっと低くなります。
ところで、PFが0.5より僅かに小さいのには理由があります。
「当籤金付証票法」という法律によって、還元率が5割を越えてはならないと規定されているからなんです。
これは、パチンコの還元率が約85%、競輪・競馬・競艇・オートレースが約75%であるのに比べても、極端に低い数字です。
つまり、宝くじがどんなギャンブルよりもボッタクリであるのは、法律によって決められているわけですね。
・・・
というようなことを、あの能天気なCMを見ながら考えていたのでした♪
では、今日もポチっと応援お願いします☆