ノーベル経済学賞はリチャード・セイラー教授が受賞! ~ 「三種の原理」でも学ぶ行動経済学とは?

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昨日、スウェーデン王立科学アカデミーは、2017年のノーベル経済学賞を、

行動経済学

の権威である、米シカゴ大学の

リチャード・セイラー教授

に授与すると発表しました。

20171010nobel_economics

学習プログラム(三種の原理)」メンバーのみなさんには、「行動経済学」という言葉はもうおなじみですね♪

そうです。

「メンタル制御編」で詳しく学習する

プロスペクト理論

は、まさにこの「行動経済学」の代表的な意思決定モデルでした。


実は、「プロスペクト理論」を提唱した一人であるダニエル・カーネマン教授も2002年にノーベル経済学賞を受賞しており、セイラー教授は行動経済学者として二人目の受賞となりました。


では、一般的な経済学と行動経済学とでは、どういう違いがあるのでしょうか?

三種の原理」の「トレード手法編」でも学ぶように、一般的な経済学で基本となる理論の一つに

ランダムウォーク理論

があります。

それによれば、下記の3つの条件が成り立つ時、相場の価格変動はランダムウォークとなることが証明されます:

  • 情報は瞬時に織り込まれる
  • 取引コストが無視できる
  • 投資家は利益を最大化するよう合理的に行動する

一方、行動経済学では、上記の3番目の条件、

「投資家は利益を最大化するよう合理的に行動する」

を、明確に否定するところから始まります。


実は、厳密にランダムウォーク理論が成立してしまうと、我々トレーダーには非常に困ったことが起きてしまいます。

ランダムウォークの最大の特徴は、次の動きが今までの動きに依存しないという点なので、

「未来の価格変動を推定することは不可能」

ということになり、

「テクニカル分析は無意味」

という結論に至るからです。


しかし、実際にはそんなことはありません。

相場は基本的にはランダムウォーク的な性質を持ちながらも、完全にランダムウォークではないからです。

それは、上記3条件、特に、3番目の条件が成り立っておらず、人間は心理的要因によって

不合理な行動を繰り返す

からに他なりません。

逆に言えば、そこに

優位性

の生ずる余地が僅かに残されているわけです。


トレード手法「マイクの神器」は、そのような行動経済学によって探究された優位性を、更に、確率統計学の重要理論である

ベイズの定理

によって累積しブーストすることによって構築されています。

このように行動経済学は、机上の空論ではない現実的な効果を、目に見えて表現することができるという点が、大きな特徴の一つと言えるでしょう。


また、行動経済学における重要な概念に、

ナッジ(nudge)

というものがありますが、これは今回受賞したセイラー教授が発案したものです。

プロスペクト理論によって、なぜ人間は不合理な行動を取ってしまうのかが解明されましたが、それを逆手にとって、人々によい行動を取らせるように誘導するという考え方です(詳しくは:実践行動経済学 [ リチャード・H.セイラー ])。

これを応用すれば、「三種の原理」の「メンタル制御編」で学ぶ、プロスペクト理論を利用した自己認識手法が、更に効果的に実践できるかも知れませんね!


いずれにしても今回の受賞が行動経済学に更なる光を当ててくれて、マイクもとても嬉しく思っています。

セイラー教授に心からの祝福をお贈りします♪


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