こんにちは、マイクです。
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前回の記事では、プライスの到達点を到達点を推し量るために使われるインジケータである、
Fibonacci Expansion (FE)
と
マイナスのフィボ
について比較し、両者のラインに不思議な合致が見られる場合があることを、実際のチャートを例に解説しました。
具体的には、リトレースがちょうどFib 38.2%の深さになっている場合、
・FE 061.8% = Fib -023.6%
・FE 100.0% = Fib -061.8%
・FE 161.8% = Fib -123.6%
というラインの合致が起こっていたのでした。
この意味をよりよく理解するために、FEとFibのみを表示した図を示します:
■リトレース:Fib 38.2%
そもそもFibもFEも、
黄金比
に基づいて作成されたスケールです。
黄金比\(\phi\)は、フラクタル(自己相似)性を有する黄金長方形
の短辺に対する長辺の比です。
つまり、
\[\frac{1}{\phi}=\phi-1\tag{1}\]
の解ですね。
これを解くと、
\[\phi=\frac{1\pm\sqrt{5}}{2}\]
ですが、
\[\phi>0\]
なので、結局
\[\phi=\frac{1+\sqrt{5}}{2}\approx 1.618\tag{2}\]
となります。
はい、FEでお馴染みの161.8%こそが、他ならぬ黄金比なのでした。
ここでもう一度式(1)を見てみましょう。
この式を日本語にすると、
「黄金比の逆数は黄金比から1を引いたものと等しい」
ですね。
つまり、黄金比の逆数を\(\lambda\)とおけば、
\[\lambda=\frac{1}{\phi}=\phi-1\approx 0.618\tag{3}\]
となります。
おー、またFibでお馴染みの61.8%が出てきました!
これは黄金比の逆数だったのですね。
さて、再び式(1)を\(\lambda\)で書き直すと、
\[\lambda=\frac{1}{\lambda}-1\]
となります。
これを変形すると、
\[\lambda^2=1-\lambda\approx 0.382\tag{4}\]
となり、ここで38.2%が出てきました。
更に両辺に\(\lambda\)を掛けると、
\[\lambda^3=\lambda-\lambda^2\approx 0.236\tag{5}\]
となり、23.6%も導かれます。
更に\(\lambda\)を掛けていくとどうなるかは、以前の記事に書きましたので参照してください。
ここで改めてFEの各レベルについて考えてみると、リトレースした3点目からFibのマイナス方向に、それぞれ
・FE 061.8:\(\lambda\)
・FE 100.0:\(1\)
・FE 161.8:\(\phi\)
だけ動くということです。
よって、今回の例のようにリトレースが38.2%\(=\lambda^2\)の場合、FEの各レベルをFibに換算すると、
・FE 061.8% \(=\lambda^2-\lambda=-\lambda^3\approx-0.236\)
・FE 100.0% \(=\lambda^2-1=-\lambda\approx-0.618\)
・FE 161.8% \(=\lambda^2-\phi=-(1+\lambda^3)\approx-1.236\)
となり、マイナスのフィボの各レベルに対応することがわかりました!
やはり黄金比は神秘的ですね♪
では次回は、リトレースの深さが異なる場合の対応関係について見てみましょう。
どうぞお楽しみに♪
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