こんばんは、マイクです。
今日の午後は、日銀金融政策決定会合後、定例の黒田総裁の記者会見がありました。
マイクも見ていましたが、やはりいろいろ突っ込まれてましたね。笑
先日の記事でもお伝えした、国会での黒田日銀総裁の発言:
「(実質実効レートで)さらに円安に振れることはありそうにない」
に関連する質問はもちろん多かったですが、今回の会合で、来年から金融政策決定会合の開催回数がこれまでの年14回から年8回に減った(必然的に、決定会合後の記者会見の回数も減った)ことを受けて、
「いろいろ突っ込まれることにうんざりしているのでは?」
という質問まで出て、黒田さんも苦笑いしてましたね。
ところで、「実質実効為替レート」については、火曜日の記事でその意味を説明しましたが、読者の方から、
「それぞれの国のインフレによる通貨価値の下落分を差し引いて調整した」という意味がイマイチよくわからないのですが、具体的にどういうことなのか教えて頂けますか?
という質問を頂きました。
了解です!
超わかりやすく説明しましょう。
その前に・・・
先日の黒田さんの発言以来、にわかに「実質実効レート」への関心が高まり、
「実質実効ベースでは現在歴史的な円安の状態にある」
とかいろいろ言われていますが、実際どんな感じになってるんでしょうね?
というわけで、日銀のHPで時系列データの描画サービスがあるので、ドル円が変動相場制に移行した1973年から現在までの円の実質実効レートをドル円レートと重ねてグラフにしてみました:
赤い線がドル円レート(左軸、逆目盛)、青い線が円の実質実効レートです。
確かに実質実効ベースでは歴史的な円安水準であることに間違いはありませんね。
かと言って、これ以上安くならないとは言い切れないと思いますが・・・。
で、本題の「超わかりやすい説明」ですが、このように考えてみたらどうでしょう。
ある時点で、1ドル=100円だったとします。
それが月日が経って、1ドル=80円となりました。
これは、名目レートで見ると大幅な円高です。
円高なので、海外旅行にちょうどいい♪というわけで、アメリカ旅行に行きました。
でも・・・
「なんか、思ったより金がかかるな・・・」
そうです。
その頃アメリカではインフレが進んで物価が高騰し、例えば、以前は1個1ドルだったハンバーガーが1.50ドルになっていたのでした。
一方、日本ではデフレ状態で、以前も今もハンバーガーは1個100円です。
ということは・・・
以前は、日本にいてもアメリカに行っても、ハンバーガーは1個100円で買えたのに、今は、日本では変わらず100円で買えますが、アメリカに行くと120円出さないと買えないということになります。
これって、円高のメリットを受けるどころか、逆の状態、つまり円安のような状態になってますよね?
これを数値的に表したのが、「実質実効レート」でなのです。
身近なものに例えてみるとわかりやすいですね♪
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