こんにちは、マイクです。
昨日まで11回にわたってお送りしてきた「MAの話」シリーズでは、代表的な移動平均であるSMAとEMAについて、それらの定義から導かれる特徴や性質について、時間領域及び周波数領域の両面から考察してきました。
■知っているようで知らないMAの話(1:SMAとEMAの違い)
■知っているようで知らないMAの話(2:EMAの「期間」って何?)
■知っているようで知らないMAの話(3:SMAとEMAの重みの関係は?)
■知っているようで知らないMAの話(4:EMAの実際の計算方法)
■知っているようで知らないMAの話(5:EMAの角度とローソク足の位置との関係)
■知っているようで知らないMAの話(6:正弦波状の値動きに対するSMAとEMA)
■知っているようで知らないMAの話(7:急変した値動きに対するSMAとEMA)
■知っているようで知らないMAの話(8:デジタルフィルタとしての移動平均)
■知っているようで知らないMAの話(9:SMAの周波数特性)
■知っているようで知らないMAの話(10:猫カフェよりお届けします)
■知っているようで知らないMAの話(11:周波数特性からわかるEMAの特徴)
それに関連して、読者のSさんから下記の質問を頂きました:
マイクさん、こんにちは!
Sです。
このMAの話シリーズはすごいですね!
今までなんとなく使っていたSMAとEMAにこんな深い話があるなんて思ってもみませんでした。
特に、MAがデジタルフィルタだという見方は衝撃的でした。
私も理系なので、言われてみればその通りだということはわかるんですが。。
そして、そのフィルタの周波数特性によって、SMAとEMAの違いがあんなにも明快に説明できてしまうなんて、ホントに目から鱗です!
それで、一つ素朴な質問があるのですが・・・
あの周波数特性を見ると、EMAの方がフィルタの特性としてはきれいに感じました。
しかし、マイクさんは主にSMAを使ってらっしゃいますよね?
それは何か理由があるんでしょうか?
漠然とした質問ですみませんが、よろしくお願いします。
はい、確かにマイクはボリンジャーを含め主にSMAを使っています。
そして、一般的なローパスフィルタの特性としてはEMAの方がきれいだというのも、Sさんのおっしゃる通りです。
もう一度、両者の周波数特性を見てみましょう:
緑のSMAにはノッチがたくさんありギザギザしていますが、赤のEMAは滑らかできれいですね。
フィルタとして見た場合、どちらが使いやすい性質かと言えばEMAの方です。
では、どうしてマイクはSMAを使っているんでしょうか?
答は次回に詳しく説明しますので、みなさんもそれまでに考えてみてください♪
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