知っているようで知らないMAの話(11:周波数特性からわかるEMAの特徴)

こんにちは、マイクです。

前回の記事では、EMAの周波数特性を計算し、SMAと比較して図示しましたね。

今回は、その周波数特性が表すEMAの特徴について考察します。

前回までの記事はこちらから:
知っているようで知らないMAの話(1:SMAとEMAの違い)
知っているようで知らないMAの話(2:EMAの「期間」って何?)
知っているようで知らないMAの話(3:SMAとEMAの重みの関係は?)
知っているようで知らないMAの話(4:EMAの実際の計算方法)
知っているようで知らないMAの話(5:EMAの角度とローソク足の位置との関係)
知っているようで知らないMAの話(6:正弦波状の値動きに対するSMAとEMA)
知っているようで知らないMAの話(7:急変した値動きに対するSMAとEMA)
知っているようで知らないMAの話(8:デジタルフィルタとしての移動平均)
知っているようで知らないMAの話(9:SMAの周波数特性)
知っているようで知らないMAの話(10:猫カフェよりお届けします)



本題に行く前に・・・

前回の記事のニャンコが大好評で、他のニャンコも~!というリクエストをもらいましたので:

20151208cat2

いや~、かわいいですね!

また訪れた時にはアップしますので、お楽しみに♪


では本題に。笑

周波数特性の図を再掲します:

filtergain_all2
が前出のSMAの周波数特性、そして、EMAの周波数特性です。

ここからは、EMAの特徴として、主に3つのことが読み取れます。


まず第1に、SMAと同様にEMAもローパスフィルタの特性を持っているということです。

つまり、短い周期の変動をカットして、より長い周期の変動を見やすくする効果があるということですね。


第2には、SMAで見られたような、ゲインが0になる点が存在しないというみことが挙げられます。

第6回で見たように、MAの期間と同じ周期の値動きがあった時、SMAの場合には完全に水平になりますが、EMAはその周期で変動します。

周波数特性を見ると、プライスが一定でない限り、どんな周期の値動きに対しても、EMAが水平のままで推移することはないことがわかります。


そして第3に、周期の長い範囲ではSMAの方がゲインが大きく、逆に周期の短い範囲ではEMAの方がゲインが大きいことがわかります。

つまり、EMAの方がSMAより落ちてくる勾配がなだらかですね。

なので、ある程度短い周期の変動もEMAには反映されることになります。

これが、同期間のEMAの方がSMAよりもローソク足への追従性がよい理由となっています。


さて、11回にわたってMAの話をお送りしてきましたが、とりあえず今回で〆ましょう(飽きてきたという説も・笑)。

連載によって、この一番身近なインジケータに対する理解と愛着が深まっていれば幸いです♪


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